神変




月別アーカイブ




カテゴリー

令和8年を迎えて

2025年12月29日

新年あけましておめでとうございます。

皆々様に於かれましては、希望に満ちた新しい年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

今年は「丙午」の年。

活発、行動力、社交的という午年の持つエネルギーがさらに助長され、新しい挑戦や展開を迎える縁起の良い年とされています。

この良き年の年頭に立って、わが宗団は着実に変革を進めていかねばならないと考えております。

その第一として、「宗制・宗規」の改正については、昨年一年幾多の機会を通し、多くの教師の皆様に理解が深まりつつあるように受け止めております。

現在は改正の本丸とも言うべき「醍醐寺規則」についての意見交換がなされているところです。

今年も着実に歩を進めて参ります。

先の醍醐寺開創千百五十年の記念事業である「法流の杜」につきましては、行政とのやり取りの中で再三の設計の変更をし、ようやく昨夏に着工、既に抜根は完了しており、園路整備がなされ、現在、水道と排水工事を行っております。

その後、寒い時期に植栽を行って参ります。

植栽は、手前は桜を中心にし、奥は常緑樹で覆われます。鹿から植栽を守る必要があり、門や柵も策定済みであります。

一方、杜の向かい側の無量光院跡に関しては池の活用を視野に埋蔵文化財の調査を受け入れることも視野に入れて検討いたしております。

法流本山として、所謂「伝法所」の必要性を強く感じ、また、かねてより宗会などにおいてもその要望をいただいておりました。

今般ようやく発足いたしました。

所長は浦郷宜右教学部長が勤めます。この伝法所は、基本的に三宝院憲深方および修験道が中心となることは申すまでもありませんが、その理解のためには幅広く他流を知ることが、その理解を深めることに他なりません。

そのために伝法所のスタッフは、所長、副所長を含め数人で構成しますが、様々な教えを頂く外部の諸大徳の先生方を顧問としてお願いし、ご了承を頂いております。

ご快諾頂いた先生方にはこの場をお借りして御礼を申し上げます。この伝法所の一つの特徴は、オンラインを活用して遠方の教師の方々にも参加いただけるよう配慮していく点であります。去る十二月八日に発足法要を行い、いよいよ今年から実働に入って参ります。

今年も醍醐寺は大原執行長を中心に活発な行動力をもって発展して参りますのでご期待ください。

最後となりましたが、今年が皆様にとって素晴らしい年となりますことを心からお祈り申し上げます。

真言宗醍醐派管長 壁瀬宥雅