●令和元年度教学研修会「仁王経法伝授会」実施~16名が参加~福岡宗務所
11/7(木)、福岡宗務所において仲田真言宗醍醐派管長が伝授阿闍梨となり、仁王経法伝授会が開催され、16名が参加した。
11/7(木)、福岡宗務所において仲田真言宗醍醐派管長が伝授阿闍梨となり、仁王経法伝授会が開催され、16名が参加した。
11/29(金)、醍醐寺では11月の親授式が挙行され、6名が新たな決意をもって辞令を拝受した。
11/9(土)、10(日)の両日、広島・淨心院一行36名が46回目の祖山参拝を行った。
11/19(火)、神奈川県の私立森村学園の高校2年生183名が醍醐寺を修学旅行で訪れた。醍醐寺では法要、文化体験、山内僧侶とのテーマに沿ったディスカッションなどを体験した後、秋期夜間拝観にも参加した。
11/15(金)、醍醐寺において、京都市伏見消防署醍醐分署主催の「よい子の聖宝フェスティバル」が開催され、15の幼稚園、保育所から410名の園児が参加した。
11/16(土)、福井県大野市立乾側小学校73名が修学旅行で醍醐寺を訪れた。同町はかつて醍醐寺円光院の荘園があり、「タンチョウ餅米」が奉納されていたご縁があり、今年も小学生が作った「タンチョウ餅米」が奉納された。また10年目の節目を迎えることから、金堂において伝統無形文化財「雨乞い踊り」が奉納された。
11/4(月)、醍醐寺と深い法縁を持つ宗教法人解脱会の「解脱金剛御法要」が御寺泉涌寺において厳修された。
11/2(土)、総本山醍醐寺と京都新聞により醍醐寺の歴史と文化財を知ってもらうために企画された、特別企画「秋深まる上醍醐へ 親子トレッキング」が開催された。4組10名が参加し、まず弥勒堂で法要後、醍醐寺僧侶の案内で上醍醐へ登山した。
10/31(木)、和歌山県湯浅町立山田小学校、田栖川小学校、田村小学校の3校が修学旅行で醍醐寺を訪れた。醍醐寺金堂が400年余前に同町から移築され、平成26年に「移築記念日」が制定されたことをご縁に続けられている。
10/23(水)、醍醐寺において約900名の五大力世話方が集まる中、五大力講総会が開催された。午前10時40分より霊宝館の五大明王の宝前で祈願法要が行なわれ、続いて三宝院憲深林苑で園遊会が行われた。
11/5(火)、九州国立博物館に於いて、醍醐の桜「太閤千代しだれ」の植樹式が行われ、醍醐寺からは仲田座主を始め6名が出席した。この植樹式は、平成31年1月29日から3月24日まで同博物館で開催された醍醐寺展を記念してのものである。
令和の年、初めての新春を心新たな思いで年を迎えることができました。皆様ご機嫌よく新春を迎えられたことと賀しあげます。
ご即位の行事も滞りなく国民の笑みに包まれ無魔成満し、何よりのことと存じ上げます。
陛下のお言葉を一つ一つ伺う時に、ご自身のお言葉で、上皇様のお心を引き継ぎ国の行く末を深く深く思われていることが感じ取ることができます。中でも国民に寄り添い、そして国民の声を聞くというお言葉を聞くたびに、平成二十九年六月に上皇様の退位を実現する皇室典範特別法が成立した後、陛下は御代替わりのご準備の一環として醍醐寺を訪問され、後奈良天皇ご宸筆の般若心経の写経を中心に歴代天皇のご宸筆をご覧になられました。中でも後奈良天皇の奥書は何度もなんどもお読み返しになっておられました。その一文は、
今茲に天下の大疫にて、万民多く死亡におよぶ。朕、民の
父母(ぶも)として、徳は覆(くつがえ)すこと能わず。甚だ自ら痛む。
ひそかに般若心経一巻を金字に写し、義堯僧正をしてこれを供養せしむ。
こい幾(ねが)わくは疾病の妙薬たらんことを。
時に天文九年六月十七日
と記されています。ここに後奈良天皇の衷心からの疫病平癒の深い想いをうけとめられました。陛下はこの後、静かに私に話されたお言葉「過去の天皇方が人々に寄り添い、そしてその声に耳を傾けられた。その業績を明らかにしようとの思い、さらにそれが両陛下(上皇両陛下)の御心として伝えられていること、これを大切に深く思う。」
私はこのお言葉を思い浮かべながら、後奈良天皇のご誓願が生き生きと陛下によって語られていることに対し、伝承物の保存、管理の大切さを強く感じました。そしてご即位後お目にかかった陛下にこのことをお話することができました。
醍醐寺は、国宝に指定された文化財をはじめ永世に伝えていく姿勢として、「生かされてこそ文化財」という言葉を大切に尚一層の努力をすべきであると強く思う次第です。
そして「生かされてこそ文化財」の心は、
文化財は、人類の叡智の結晶である。
文化財は、時代を超えて、歴史文明を今日に伝える存在である。
文化財は、人と人との心を通じ合わせる架け橋である。
是非この事をご理解いただき、醍醐寺は京都醍醐を発信地として全世界に対して文化財伝承の大切さを伝えていく所存です。
真言宗醍醐派管長
大僧正 仲田順和