●平成30年度議員研修会を開催
9/18,19の両日、東京六本木東京ミッドタウンにあるサントリー美術館に於いて、真言宗醍醐派宗会議員の議員研修会が開催された。同美術館においての京都醍醐寺“真言密教の宇宙”展の開会式出席、薬師如来像前での法要、永村日本女子大名誉教授の講演等を聴講した。
9/18,19の両日、東京六本木東京ミッドタウンにあるサントリー美術館に於いて、真言宗醍醐派宗会議員の議員研修会が開催された。同美術館においての京都醍醐寺“真言密教の宇宙”展の開会式出席、薬師如来像前での法要、永村日本女子大名誉教授の講演等を聴講した。
11/11(日)、寺庭のつどい・准教師講座が仲田座主を講師に開催された。翌11/12(月)には日本在住のフランス人JB氏が講師となり、「世界から見た醍醐寺」と題して布教研修会が開催された。
11/27(火)、高野山真言宗管長、総本山金剛峯寺座主の葛西光義猊下が就任挨拶のために総本山醍醐寺を訪れた。
11/26(月)、醍醐寺第102世座主・故麻生文雄猊下の七回忌法要が、午前10時より仲田座主御導師ものと三宝院本堂において行われた。
11/17(土)、福井県大野市立乾側小学校11名が修学旅行で醍醐寺を訪れた。かつて醍醐寺円光院の荘園があったご縁で、今もこの地で収穫されたタンチョウ餅米をご奉納頂いている。
11/13(火)、神奈川県・森村学園高等部184名が修学旅行で醍醐寺を訪れた。醍醐寺では、法要、法話や様々な文化体験が行われ、醍醐寺僧侶とは12班に分かれて活発なグループディスカッションが行われた。
11/12(月)、醍醐寺金堂において表千家による献茶式が営まれ、約250名が参列した。表千家家元によるお点前が厳かにつとめられ、濃茶・薄茶それぞれ一碗ずつ本尊・薬師如来に献じられた。
11/10(土)、11日(日)にかけ、広島・淨心院一行35名が、45回目となる祖山参拝を行った。10日醍醐寺に到着、団参宣言文が読み上げられた後、柴燈護摩厳修、続いて諸堂巡拝を行った。翌日は、恒例の上醍醐参拝が台風21号の影響で不可能であったため、三宝院での勤行となった。
11/6(火)、醍醐中学校1年生62名が、伝統文化教育としての文化財鑑賞授業のため、霊宝館で屏風「始皇狩之図」を鑑賞した。
11/6(火)~9日(金)の4日間、京都市立醍醐中学校の生徒2名を受け入れ、生き方探究・チャレンジ体験学習が実施された。
11/4(日)、醍醐派末寺において、伝法灌頂入壇のために四度加行をしている方々の加行実修が行われた。本年から開催され、今後は必ず加行実修をしてから伝法灌頂に入壇することになる。
11/1(木)、和歌山県湯浅町立湯浅小学校の一行68名が修学旅行のため、醍醐寺を訪れた。400年余り前に湯浅町から醍醐寺金堂が移築されたことによる「移築記念日」が制定されたご縁から、毎年恒例となっている。
10/28(日)、29(月)の二日間、醍醐山華道学会による華道展が醍醐寺三宝院で行われた。本年は「光」をテーマに、それぞれの想いを込めた作品を出瓶した。
10/30(火)、醍醐寺三宝院で本尊・弥勒菩薩に抹茶を供する献茶式・炉開きが行われた。
平成30年9/19から東京・六本木のサントリー美術館で開かれていた「京都・醍醐寺 真言密教の宇宙」展が11/11、盛況のうちに終了。期間中10万人を越える人が入館し、醍醐寺の文化財を堪能した。
10/31(水)、醍醐寺研修棟においてNPO法人クリエイター育成協会の方が講師となり、醍醐寺職員対象のSNSセミナーが開催された。
平成三十一年の新春を寿ぎ、新年のご挨拶を申し上げます。
本年五月一日には、天皇陛下のご譲位によって新しい御代が開きます。わたくしは、この時にあたり尊い「いのち」の相続、「いのち」の循環の尊さを思わずにはいられません。
醍醐寺―この寺の長い歴史、時の流れは、わたくしたちに多くの夢とときめきをもたらします。醍醐水を中心にこのお山は、古くから諸佛諸菩薩が雲集する聖地であるという、開創の神秘性を持つ豊かな舞台です。舞台は、ひとの「いのち」の向こう側にある心を生かすところです。今この舞台を前に深く「いのち」を考える時、「いのち」を一言で言うならば、自分自身が使える時間です。自分自身に与えられた時間、これが「いのち」です。そしてこの「いのち」には、“目に見える「いのち」”と“目に見えない「いのち」”があります。“目に見える「いのち」”は、自分が生きているこの「いのち」です。この「いのち」は自分自身が感じる事が出来る「いのち」です。また、“目に見えない「いのち」”とは、私たちと同じように、自分に与えられた時間を使い切った人々の「いのち」です。
父母の「いのち」であり、祖父祖母の「いのち」でありましょう。それを私たちは、ご先祖様と呼び、衆生の「いのち」と表現しています。西方へ旅立った多くの人々の「いのち」、これが“目に見えない「いのち」”です。この“目に見えない「いのち」”に呼びかけることにより、自分の心のたたずまいをただすことができます。“目に見える「いのち」”に対する祈りを「ご祈願」と呼び、“目に見えない「いのち」”に対する祈りを「ご廻向」と呼びます。廻向は追善とか追福という言葉でも表されています。
そして、この祈りの世界で、今日なお祈り続けることができるのは、人は自然の中で生き、「縁」をもって大きな弧を描きながら「いのち」から「いのち」へと受け継がれる循環の尊さがもたらすものです。この尊さに対して、畏敬の念をもって自分自身を社会に明らかにし続けることが大切です。
今世界の人々は、この寺に古の神秘性豊かな心を求めて、大きな舞台に触れたいと、醍醐寺を訪れます。わたくしは、世界の人々に対して、国境を越えた祈りとして、 「いのち」に心寄せ合いましょう。 「いのち」に対して手を合わせ、 「いのち」に対して祈りましょう。
これを提言し「国境なき祈り」とし、世界の和平を至心に願うものであります。
真言宗醍醐派管長
大僧正 仲田 順和